ドラマ「半沢直樹」１・２の動画を無料視聴できる配信サービスはどこ？

序盤から上司に土下座を迫って、「やられたらやり返す。倍返しだ！」と楯突くとか、リアル社会ではあり得ない半沢の破天荒ぶりが、強烈なインパクトでした。
ですが、自分のミスは部下のせい、部下の手柄は自分のものという、浅野のような自己中な上司像は、どこの業界にもいそうなリアリティがあります。だからこそ、余計に半沢の勧善懲悪主義が、絶妙なスカッと感を与えてくれていたと思います。
とはいえ、大和田のような地位のある悪人が正当な裁きを受けず、半沢レベルの社員がトカゲの尻尾切りに遭うという理不尽さも嫌な現実感があり、半沢の下剋上はやはりファンタジーなんだなと思い知らされます。
こういうシリアスさは、第二シリーズではかなり薄れて来た気がするし、大和田のキャラ変は、正直戸惑うレベルでした。第一シリーズラストの大和田の土下座がバズったせいもあると思いますが、半沢に対する言動が完全にツンデレで、半沢もまんざらではないし、父親の仇討ち感情どこ行った？と突っ込みたくなりました。
さらに、他の敵キャラもみんなオーバーリアクションで、誰が一番面白いことを言えるかと競い合う茶番のような雰囲気も正直ありました。
歳を重ねて半沢の熱気も少し下がったし、ストーリーの秀逸さを比べると、個人的には第一シリーズの方が圧倒的に面白いと思いました。

第一シリーズはもう社会現象でしたからとても鮮明に覚えています。見どころは半沢と大和田の対立でしょうか。その部分無くして半沢は語れません。半沢は自分の父親を自殺に追い込んだのが大和田常務だと確信して業務に邁進していくのですが、それがまた苦難の道のりで色々な大和田の刺客みたいな人たちが半沢を失脚させようと、あの手この手を使って貶めてきます。でも半沢はそれを逆手にとって大和田に立ち向かっていくのが何よりもかっこいいです。
第二シリーズではなんと敵であった大和田と半沢が共闘するという熱い展開が巻き起こります。帝国航空の再建に半沢が立ち上がる展開も熱いです。なんとしてでも好転させようとする意思を感じました。好きなシーンはやっぱり第一シリーズの最後ですかね。半沢が頭取に出向を言い渡された時の表情が素晴らしかったです。最初は驚きと動揺の目を表現して、その後憎しみが深まっていくという使い分けがすごいです。
このシリーズで一番好きなキャラは黒崎です。普段はおねえ言葉を使うちょっとミステリアスなキャラクターなんですが、第二シリーズで半沢の味方をしてくれたときにはとても嬉しかったです。彼のおかげで半沢は命拾いしたと言っても過言ではありません。

半沢直樹というドラマの凄いところは観ていて胸が熱くなってくることだと思っています。巨大な権力に押しつぶされそうになっても半沢直樹が決して諦めず立ち向かう姿というのは高揚した気分にさせてくれるんです。個人的に半沢直樹で気に入っているシーンというのが不正に関わっていた人間達の心を動かす場面です。
第２シーズンでは東京03角田晃広が演じる三木を動かした半沢直樹の言葉というのが印象的でした。ちゃんと三木の秀でている部分を理解していたり三木の好みの酒を覚えていたりする出来る上司、半沢直樹というのが好きな場面でした。そういう細かい描写というのが出来ている部分でこのドラマのクオリティの高さを証明していたなと感じました。
そして何といってもこのドラマの最大の見せ場は数々の名言だと思っています。個人的には上戸彩が演じる花が半沢直樹に言った｢仕事なんかなくなったって生きてればなんとかなる｣はかなりの名言でした。数多くの人達がこの言葉を聞いて気持ちが楽になったんじゃないかと感じました。
そして半沢直樹を演じる堺雅人の圧倒的な演技力の高さというのがとにかく素晴らしかったです。素人目でも分かるほど堺雅人の凄さが伝わってきました。

主人公が銀行員というとお堅いイメージですが、人間臭さが見事に描かれてるドラマです。
このドラマの見どころは沢山ありますが、何より１シーズン、２シーズン通してキャスト陣がとても豪華ですし、それぞれが強烈な個性を放っています。
一番好きなのは、主人公半沢直樹演じる堺雅人さんと大和田演じる香川照之さんの掛け合いとも言えるやり取り。敵同士なのに息がピッタリ合った漫才のように台詞の応酬が見事です。
内容としては、銀行員である半沢直樹が銀行内部の不正を暴いていくというものですが、毎回ハラハラドキドキ。２シーズンでは銀行だけではなく政治も巻き込んだスケールの大きな内容になっていきますのでラストまで飽きずに見る事ができます。
あくまでもフィクションですが、本当にこんな不正が行われているのではないかと思うようなリアリティがあり、現代の闇と戦う半沢直樹を応援したい気持ちになれます。
不正を暴いていく方法も必ず捻りが加えられており、時には相手を利用したりスパイのような行動を取ったり、最後にはネタ明かしをするのがとても爽快。
会社や仕事においてストレスが溜まっている人はこれを見ると明日からも頑張ろうと言う気持ちになれます。会社員の本音や辛さが見事に描かれていますし、それに対する本音を代弁してくれるのが半沢直樹だと思います。

何よりもまず主役の半沢直樹を演じた堺雅人が、見た目から佇まいまで全て半沢直樹のキャラクターにマッチしていて、演技も自然に感じられたので第一話からすっとストーリーに入り込んで真剣に見ることができました。組織内で起こる戦いは本当に根深くて恐ろしいものだなと思いました。
個人的にこれから社会人になるという時期に見てしまったので、会社という大きな組織の中で何が起こっているのかが入社するまでわからないというのもなかなかの恐怖だなと今でも思ってしまいます。
ドラマを見終わってからかなり時間が経ちますが、「倍返しだ」のセリフが出てくるシーンははっきりと覚えていて、このドラマ作品全部を通しても最も印象的なシーンでもありました。これまで人生で生きてきた中で、「やられたらやり返す」のは決していつでも正解ではないと思っていましたが、同じようにやり返すのではなくて違った方向からのやり返しも存在するのかなと思いました。
顔演技についても本作においての見どころです。色々な大物の役者さんが出演していますが、どの俳優も全力の演技を見せてくれていて、その迫力の大きさにも圧倒させられました。自分が会社員として働き始めてからまた見たいドラマの一つであることは間違い無いです。