ドラマ「SUPER RICH（スーパーリッチ）」の見逃し動画を1話から無料視聴できる配信サービスはどこ？

SUPER RICHの一番好きなポイントは、主演の江口のりこさん演じる女社長氷河衛のサバサバした性格と、そういった性格ゆえに発せられる数々の言葉にあると思います。ドラマのストーリーでは、様々なピンチと向き合いますが、どんな局面でも彼女なりのこだわりや信念を貫き通します。困難に立ち向かおうとする部下たちにかける言葉も、嘘や飾り気がなく、ある意味ストレートで辛辣であり、ある意味心にすっと入りじんわり響くといった感じです。
いかにも「ドラマのセリフ」という感じではなく、まるで江口さん自身から発せられているかのような言葉です。関西弁なのもまた良いと感じるポイントかもしれません。中でも特に響いたセリフは、「生まれたのはフェアじゃないけど、時間は平等にあったんじゃない？」というセリフです。貧乏な家に生まれたことを嘆く赤楚衛二くんに向けられた言葉です。観ていてとても気持ちがいいですし、すごくふに落ちます。
こんな上司の元で働きたいと思わせてくれました。実際のドラマで働いている部下たちは、みなさんキャラがバラバラで、一見足並みが揃っていないような感じなんですが、ドラマが進むにつれて、それぞれの個性がたってきて、揉めながらも徐々に団結していっている感じが、とても面白く感じます。今後の展開がますます楽しみです。

この作品を観るまでは、お金持ちの氷河衛に、正直言うと、あまり性格が良いイメージではなかったのですが、観ているうちに氷河衛の優しさに、だんだんと気づかされ、今では、とても素敵だなと感じています。また、氷河衛は、モテているのに、気づいていないところが、面白くもあり、可愛らしくもあり、好きだなぁと思っています。
そして、氷河衛を好きな宮村空と春野優は、恋のライバルなので、バチバチしていて、そんな二人を観ていると、どちらも応援したい気持ちになり、なんとなく春野優と氷河衛が結ばれるような気もするのだけれど、きっと氷河衛は、どんなに最低な人でも、一ノ瀬亮に気持ちがありそうなので、最終的に恋の行方は、どうなっていくのかなとドキドキワクワクします。
個人的には春野優が、可愛らしいので、こんな歳下男性と歳上女性が結ばれたら、夢があって良いなぁと思っています。それから、一ノ瀬亮のせいで、会社を一から、またスタートすることになったので、どのようにして、ここから、みんなで這い上がっていくのだろうかと、その過程を観ることから学べるところも、ありますし、お仕事の面としても、恋愛の面としても、とても面白い作品だなと感じています。

今までお金に困ったことがなかった氷河衛が突如、どん底に落ちてしまうというまさに一寸先は闇という言葉がぴったりなストーリー展開になっています。この作品で伝えたいことはきっと世の中はお金でなくお金がなくなっても付いてきてくれる仲間の大事さを表現しているのかなと思いました。
一番印象に残っているのが第3話で編集長の碇が罵詈雑言を浴びせられているシーンなんです。碇の浮気をしていたという言葉に反応した田中リリカなどが辛辣なセリフを浴びせる場面は笑わせてくれました。それまで冷静沈着で尊敬すべき扱いかなと思っていた碇が地に落ちていく瞬間というのは記憶に残る場面でした。
一番キツイ言葉を吐く田中リリカはスリースターブックスに入ったばかりの新人ではありますが存在が面白いんです。言いたいことをはっきり伝えるし春野優に恋心を持っているようで今後このドラマでキーポイントになりそうだなと踏んでいます。出演者ではやはり主人公・氷河衛を演じる江口のりこの体当たり演技というのがインパクトがあります。よくドラマですっぴんという設定の場面がありますが大体がそんなことないだろということばかりです。しかし江口のりこの眉なしすっぴんというのは思い切っていて拍手を送りたい気分でした。

衛のお金さえ払えば何でも解決できるという姿勢が、いざ一文無しになって身動きが取れなくなってしまったところがとても皮肉でした。
ですが、多少傲慢なところはあるけど、一度自分の懐に入ってきた人間にはちゃんと筋を通すところがカッコいいと思いました。
幼い頃に両親という後ろ盾を失って、自分しか頼れなかった衛が、初めて頼りにした亮を見捨てられない気持ちはわからなくもないですが、その好意を利用する亮にイラっとさせられます。
衛が逃げ道を与えてしまうから、彼は平気で嘘を重ねるんだと思いますが、何度も地獄を見ているのに、全く反省しないところが心底クズだと思いました。何も知らないままだと、まだまだ衛が搾取され続けていたと思うと、逮捕という最悪な形でも縁が切れて良かったです。
それと対照的に、優の真っ直ぐでブレない正義感は素晴らしいと思いますが、碇が言うように、「正論を吐くのがいつも正しいとは限らない」という考え方はすごく印象的でした。
正論を貫くと場の空気を乱すという経験が自分にもあるので、優にはかなり親近感が湧きますが、社会人としての尊敬や憧れが一瞬で恋愛感情にすり替わったところは腑に落ちませんでした。
空との三角関係という雰囲気も出てきましたが、お仕事ドラマとして面白いので、安易にラブストーリーにはシフトして欲しくないなと思いました。

お金持ちの家に生まれたものの、両親を早くに亡くし、友人と起業して、人気企業の女社長としてお金に困る経験をすることなく生きてきた衛が、貧しい町工場の家に生まれ、衛が過去に発した一言に惹かれ、この社長の元でこの会社で働きたいと入社試験に応募するも、トラブルに巻き込まれ、なんとか試験を受けられないかと衛に頼み込むも、財布からタクシー代としてお金を渡され、相手にされなかった専門学校生の優が出会う、というだけならよくある年の差恋愛ストーリーなのだろうが、その後、護が共同経営者にお金を持ち逃げされ、会社は信用を失い、古民家で再出発するところから話は始まり、学費が足りず専門学校を中退した優も一緒に働き始めるといった、ビジネスと恋愛関係を絡めたところが面白い。
特に、何でもお金で買える、解決できると思って生きてきた衛を、お金がなくても工夫して生きる環境で育ってきた優にさまざまな影響を受けながら、どうにかこうにか現状を打開しようと藻掻くところと、保守的に行こうとする社員どの間の軋轢なども描かれていて、見ごたえのあるドラマだと思う。
いわゆる美人社長ではないものの、困り果てた人、疲れ切った人をさらっと包み込むように、こうしたらいい、ああしたらいいといって衛が実際にやってのけるのは、お金に困らない人生を歩んできたがゆえの大らかさもあるのだろうが、こういう人が身近にいるとついていきたくなる気持ちもわかる気がする。女性としてはもちろん、人として魅力があるため、観ているうちに自分もこの人の下で働きたい気持ちになってしまう不思議。