ドラマ「＃家族募集します」の動画を1話から無料視聴できる配信サービスはどこ？

重岡大毅さん演じるシングルファーザーになったばかりの俊平が、5歳のひとり息子である陽の子育てに苦戦しながらも笑顔を絶やさずに明るく振る舞う姿は見ていて応援したくなります。
最初は正直、重岡大毅さんが父親役というのは少し早いのではと思っていましたが、若くしてシングルファーザーになった苦悩というものが説得力のある演技で見せられていますし、子どもの前では笑顔でいるのに仲野太賀さん演じる蒼介の前では本音を漏らし涙が溢れてしまうシーンは、普段のジャニーズWESTとしての活動での笑顔の印象が強いこともあり見ていて胸が熱くなり、なんだかグッとくるものがありました。
また、木村文乃さん演じるシングルマザーの礼も、堅物な小学校教師であまり人に頼りたくないと考えていながらも､仕事をしながら1人ではどうすることもできないことがあったりと、子育ての悩みや葛藤に直面していく姿は素直じゃないなと思いながらもその不器用さは応援したくなり、皆が一緒に暮らすことで支え合えるのなら、この一風変わった同居生活で血の繋がりだけではない新たな家族の形があっても良いのではないかと思うことができます。それぞれが大切なものを守るために必死に答えを探しながらもがいている様子を、応援しながら楽しみたいです。

現代的な要素を取り込んだ新しいホームドラマだなと思いました。みんなでシェアハウスで暮らす、というストーリーですが、シングルファーザーやシングルマザーが珍しくなくなった現代で他人であっても家族のようにそれぞれの絆で結ばれていくところが感動させられます。俊平が突然奥さんを亡くしてしまい、息子に本当のことを隠してママはヒーローになったんだ、という優しい嘘をついてしまうところが切なくて泣けました。
俊平自身もすごく悩みながら息子に接していることが伝わってきます。もし自分だったらどうしよう、ということをつい考えてしまい、感情移入しながら見てしまいますね。歌手を目刺しながら息子を育てているめいくちゃんも、子どもを置いて帰ってこないのではとヒヤヒヤしましたが、離れていてもちゃんと思っていることが伝わってきました。
親になってからやはりいちばんに子どものことを考えてしまう、というところも共感できました。毎回みんなで食べるお好み焼きが本当に美味しそうで食べたくなります。みんなでお好み焼き、というのが家族の絆を感じさせます。シェアハウスを作った蒼介くんも明るくて人情味あふれていいですね！セリフの一つひとつがすごく丁寧に誠実に描かれているのが素晴らしいです。

昔ながらの周りと協力し合う育児をシェアハウスという現代的な方法で実現しようとする蒼介の試みは、とても目の付け所がいいと思います。そして、蒼介自身の持つ古風なお節介気質と、SNSで募集をかける現代っ子の発想のギャップもまたいい味を出していると思います。
そういう家族の暖かさと対照的に、俊平や礼の抱える片親ならではの悩みや苦しみがリアリティがあり、いい面も悪い面も平等に見せているところも、この作品の大きな特徴です。
特に、前触れもなく妻を事故で亡くした俊平は、自分ですらその事実を受け止め切れていないのに、幼い息子にその残酷な事実を伝えないといけない試練を背負っているのが辛すぎます。
ママはヒーローになったという、俊平の苦し紛れの言い訳を信じつつも、母親が恋しくなって泣いてしまう陽の姿を見ていると、子を持つ親の立場としてはいたたまれなくなります。この試練をどう乗り越えるのかが、今後、大きな見所になると思います。
片親の気持ちを全て理解できるわけではないですが、蒼介に感情移入することで、より誰かが出迎えてくれる生活のありがたみを強く感じられます。
全体を通して、現代人が忘れてしまった他人と絆を結ぶ意味について再確認できるところが、この作品の一番の醍醐味だと思います。

家族募集しますというハッシュタグがきっかけで共同生活をすることになった親子たちの物語です。俊平はシングルファーザーで母親を亡くしています。そんなある日、蒼介という幼馴染と出会って物語が、大きく動き出すのですが見ていて蒼介がすごくいい奴だと言うことがわかりました。俊平の気持ちに寄り添ってすぐに考えを変える柔軟性を持っています。
このドラマの見どころは家族募集しますというハッシュタグの存在です。これによって桃田礼というシングルマザーが子供を預けに来てくれたので、物語が進展しているなという実感につながりました。好きなシーンですが蒼介と俊平が初めて会ってお好み焼きを食べに、にじやに行く場面です。この時、俊平が奥さんの事をうまく言えずに隠すのですが、その時の親方の優しさに胸打たれました。人には言いたくても言えないことがあると、人の心がわかるいい人だと改めて思いました。
その後、蒼介もその事については深く聞かないように俊平を気遣っていくので、そういう配慮も見ていてとても心地よいです。好きなキャラはやっぱり蒼介ですかね。初めのうちは俊平のことを騙そうとしているのかなという胡散臭い雰囲気が、まとわりついていましたが全然そんなことはなくてただのいい人でした。

様々な事情を抱えたシングルファザー、シングルマザーを中心に、家族愛や友情をひしひしと感じるヒューマンドラマで、毎回涙が止まらなくなるほど感動します。
一番大きな問題は、奥さんを事故で亡くしてしまったにも関わらず、それを息子に話せていないまま100日以上経ってしまった家族です。その事実を自分だけでも受け止めきれない父親が、どう息子に話すのか、息子は受け入れられるのか。父親の胸の内を吐き出した時の姿は、あまりにも切なく、苦しく、見ているだけで大泣きしてしまいました。
親という立場上、無理をしなければならない様子は、どの子を持つ親にも刺さると思います。また、シングルマザーであっても夢を追い続けようとする母親の心の葛藤も、今の時代ならではかなと思います。子どものことが頭から離れず、結局は子どものところに戻ることになりますが、両立することができないのか、シングルだから我慢しなければならないのかというのは考えさせられる内容です。
さらにここから、虐待に繋がるのではないかなどと社会問題に関しても考えさせられるので、現代を大きく反映したドラマになっていると思います。ここから先、礼の家族のことも取り上げられると思うので、どんな物語が待っているのか楽しみです。