ドラマ「二月の勝者‐絶対合格の教室‐」の見逃し動画を1話から無料視聴できる配信サービスはどこ？

いつもの髪をビシッとクールに決めた黒木先生も好きです。
がしかし、今回は、髪をワシャワシャッと崩し、ワイシャツとネクタイを緩めた黒木先生にやられました。
表と裏の顔を匂わせる俳優柳楽優弥さんの豹変ぶりに「えーっ何？何？どうなっちゃうの？どこ行くの？」と
次の展開が気になりドキドキと画面に釘付けになります。
そして、2話最後の柳楽さんの演技に大興奮悶絶した女性は少なくない筈。
にやーっと笑った不敵な笑み。やっぱり柳楽優弥さんの演技力凄すぎる！
さらちゃんと黒木先生の二人の関係って？「勉強を見てもらった知人」って黒木先生なんでしょうか？
さらちゃんが出てきたバイト先って、いかにも水商売って感じのお店ですし、ますます、次の展開が気になってしまいます。
勿論、受験生が中心となったドラマ本編のストーリーも見応えがあります。
「私は、誰一人としてできない子だと思ったことはありません。」と言い放つ黒木先生の言葉には本当にハッとさせられました。
その子の良いところを見てあげる、引き出してくれる先生が身近にいたら、親も子もどんなに安心だろうか…。
いっけん、その子の短所ともとれるようなポイントも角度を変えて見てみれば、他者に類を見ない秀でた長所となることもある。
そんなことを毎回、深く感じさせてくれるドラマです。
黒木語録ともいうべき決め台詞が毎回満載なのも楽しめるし、是非、親子で楽しんで欲しいドラマです。

塾を辞めようとしたりやる気を失っている生徒、生徒の親に対して黒木がどんな言葉、やり方で気持ちを変えさせるのかが見どころの一つだと感じています。サッカーに心が向いている父親に対して息子とのサッカーリフティング対決を持ちかける黒木というのが印象的でした。
小学６年生とはいえかなりの実力をもっている生徒に対して黒木がどんな根拠を持ち自信満々に勝負を挑んでいくのか注目の場面ではありました。するとリフティングをつま先だけでやることで安定させて勝利する黒木というのは如何にも黒木らしさが出ていて論理的な策略だなと思いました。まあつま先リフティングもかなりのサッカー上達者じゃないと出来ないとツッコミがはいるかもわからないですが理に適ったリフティングというのは評価できました。
そんな黒木が塾を辞めたい鉄道好きな男子生徒に対しては鉄道のクラブがある中学校を探してきたり両親には記憶力の高さをアピールしたりとモチベーションを上げさせる能力も長けているんです。普段は冷酷で親はスポンサーと言いきる黒木ではありますがいざ塾講師となった際のパフォーマンスは半端じゃないなと感じました。破天荒な存在である黒木がどんなことを語るのかが楽しみな作品になっています。

今回は、佐倉先生がRクラス（一番レベルの低いクラス）の生徒たちと向き合う様子がとくに描かれた回でした。なかでも成績最下位の加藤匠くんが小テストで0点をとってしまい、なんとか他の子に追いついてもらおうと佐倉先生が奮闘します。が、またもや黒木先生には「原始人」呼ばわりされてしまい、「Rクラスの生徒はお客さんなので楽しく勉強させてください」と釘を刺されてしまいます。
それでも諦めない佐倉先生は、授業後に加藤くんにマンツーマンでの指導を試みます。それが他の生徒に見つかってまた一波乱となるのですが…。加藤くんは追い込まれてしまい、とうとう塾を辞めたいと申し出てきた加藤くんご一家に、黒木先生が奇策で翻意を促します。奇策のもとになったのは、佐倉先生が気づいた加藤くんの机の落書きです。じつは大の鉄道オタクだった加藤くん、いつも窓の外に見える電車を見ながら通過する時間を机に書いていました。「私立中学に入れば鉄研に入って、思う存分好きな鉄道に打ち込めますよ」と加藤くんに訴えかける黒木先生。受験を辞めたいと話していた所在なげな姿はどこへやら、加藤くんは眼を輝かせて「この中学を受験したい！」と両親に伝え、別人のように積極的に勉強に取り組むようになります。
今回の話では、ただ「勉強頑張ろう」と言うだけでは子供のモチベーションは上がらないこと、ただ一生懸命に教えても結果が出なければ意味がないことなどが伝わりました。自分から「行きたい」と思えれば、子供のパワーは素晴らしい。親としては、受験以前にそれほどまでに夢中になれるものを子供が見つける手助けをできたら良いなと思いました。ドラマの終盤に黒木先生の別の顔が伺えるシーンがあったことも次回への期待が高まります。

大学受験物は多いが、意外に中学受験物は少ないと思います。少子化の今にとてもあったテーマだと思います。主役の柳楽さんの演技は安定感があって安心して楽しんで観ることができます。微妙な表情は迫力があります。井上真央さんの役柄も、学校教員を挫折して塾の講師になったというバックグラウンドが物語に深みと多角的な視点をあてていてよいと思います。またベテランの演技力もよいです。
毎回中心となる生徒さんがかわり、それぞれに物語があります。黒木先生の素晴らしい説得で、生徒も「親も」納得し、中学受験を諦めず、塾も続けることになるという、安心展開がとてもよいです。また、黒木先生は「父親の経済力、母親の狂気」とか「Rの生徒はお客さん」のような、一見功利主義な割り切った名台詞を残しながらも、「実はいい先生なのでは？」という期待感で最後まで目が離せません。
さらに、先生たちがいつもよるボーリングバーと思いきや、おいしい定食を出す店やそこの優秀な娘さんなど、まわりの人々も面白いです。そして前職の塾の同僚が黒木先生を追い回すのはなぜか？いつも神出鬼没でどこにでも現れる灰谷氏（加藤シゲアキさん）など笑える場面も。そして子役のお子さんたちのかわいさや演技力が、このドラマをさらに魅力的にしていると思います。

この作品を見て、自分の受験期を思い出すきっかけをもらいました。狂気的な柳楽優弥の演技力やそのキャラクターには、毎シーン目を奪われますし、彼の役者としての凄さも改めて実感しました。｢受験に必要なのは父親の財力と母親の狂気｣というフレーズは非常に心に残っている部分で、これは事実かもしれないと思うと、親の性格や経済力によって子どもの受験にも大きく影響していくのだろうなと勉強になりました。
私自身将来子どもができて、彼らが受験期を迎えるとすれば、しっかりと親としての責任を果たさないといけないなと、もうすでにバシッと指導を受けた気がします。塾事情についても語られるシーンがあって面白かったです。塾の在り方についてもこれから見方が変わっていきそうだなと感じさせられました。
受験をテーマとするドラマにはドラゴン桜が有名ですが、またそれとは違った観点から受験について考えることができたので、新鮮さがあって良かったです。とにかく最終回でどのような結末が待っているのか、柳楽優弥がどういうシーンで最終回を終えるのか、非常に気になります。常に次の展開が予想できない感じが、こんなにもこの作品の世界観にハマってしまう要因だと思います。